REGZA 55X9900L を2週間つかってみて

長く使っていた東芝REGZA 42ZG2を、TVS REGZA 55X9900Lへ更新しました。

製品の販売時期としては、11年もの開きがあるため、
あらゆる面において良くなっているという期待感を持って購入しましたが、2週間ほど使用した感想はどうだったのでしょうか。

※REGZA 42ZG2  2011年5月発売
※REGZA 55X9900L 2022年6月発売

 

今回、レコーダーも併せて購入しましたが、こちらはUltra HD Blu-rayの再生用途です。
タイムシフト機能がテレビと被っており、その機能を使うかは分かりませんが、
当面はディスクの再生と、旧レコーダーで録画した番組の移行とブルーレイディスクの書き込みに活躍してくれそうです。

※以下、メーカーWebサイトより、仕様をピックアップしておりますが、正しくは、メーカーサイトを参照ください。

REGZA 42ZG2 REGZA 55X9900L
表示
種類 4K有機ELテレビ
画面サイズ 42 V型 55 V型
画素数 1920×1080 3840×2160
HDR方式 ・HDR 10+ ADAPTIVE
・Dolby VISION IQ
・HDR 10・HLG HDR
映像処理エンジン レグザエンジンZRα
バックライト LEDパネル
倍速機能 アクティブスキャン480 4K倍速パネル
チューナー
BS 8K
BS 4K/110度CS 4K 2
地上デジタル 9 9
BSデジタル/110度CSデジタル 2 3
124/128度CS4K(スカパープレミアム)対応チューナー
録画・再生機能
録画機能 外付けHDD
内蔵HDD(2TB)
外付けHDD
自動録画機能
2番組同時録画
早見再生 1.5 倍速
VODサービス
YouTube
Amazonプライム・ビデオ
Netflix
Disney+
DAZN
FOD
dTV
ひかりTV
ひかりTV4K
Hulu
U-NEXT
Paravi
Rakuten TV
TELASA
ネットワーク
有線LAN
無線LAN
Bluetooth
DTCP-IP
コンテンツ保護
SeeQVault対応
接続端子
HDMI端子 4端子ARC対応 4端子ARC対応
HDMI2.1規格対応機能 eARC対応、VRR、ALLM、4K/120p
USB端子 2(録画専用1/汎用1) 4(タイムシフトマシン専用2/通常録画専用1/汎用1)
D端子入力 D5
コンポーネント入力
PC入力端子
光デジタル音声出力端子 1
LAN端子 1 1
ヘッドホン出力端子
基本仕様
視聴距離(目安) 1.5 m 1 m
消費電力(リモコン待機時/機能動作時) 190 W 403 W(0.5W/25W)
待機時消費電力 0.12 W 0.5 W
リモコン(音声操作)
スマートスピーカー連携
カードスロット SD/SDHC/SDXC
ゲームモード
音質性能
DOLBY ATMOS
音声実用最大出力 90 W
スピーカー数 フルレンジ:2
ツィーター:2
サイド・トップツィーター:各2
ウーファー:1
スクリーンスピーカー:1
サイズ・重量
幅x高さx奥行 1017x694x254 mm 1232x743x313 mm
重量 16.5 kg 21.5 kg
省エネ性能
省エネ基準達成率 137%(2012年度) 65%
年間消費電力量 154 kWh 244kWh

スマートスピーカー連携を試し見たかったのですが、限られたスピーカーとしか連携でき無さそうです。
私は、Google Nest Audioを使用したかったのですが、ダメでした。
リモコン(音声操作)といのもありますが、自分がやりたいのとはちょっと違う感じです。

(追記)Google Nest Audioとの接続ができました。

レグザナビの「スマートスピーカー連携設定」で表示される連携コードをどこから設定するのか分からなかったのですが、
スマートフォンのGoogle Homeアプリから設定できました。

 

1.Google Homeアプリを起動します。

2.左上の「+」をタップします。

3.「追加と管理」画面で、「デバイスのセットアップ」をタップします。

4.「デバイスのセットアップ」画面で、「Googleと連携させる」をタップします。

5.「スマートホーム」画面で、「検索アイコン」をタップします。

6.「レグザ」と入力し、表示された「東芝テレビ レグザ」をタップします。

7.確認画面で「次へ」をタップします。

8.表示された画面で、テレビに表示されている「連携コード」を入力し、「登録」をタップします。

 

 

 

画質

液晶ディスプレイから有機ELディスプレイに変わったことで、色自体の鮮やかさとディスプレイの明るさは、一目瞭然です。
地デジ放送の画質に関しては、そこまで変わり映えしない印象ですが、画面の鮮やかさが映える印象です。

反対に、YouTubeなどのネットストリーミングではソース動画の解像度に引きずられ、
解像度の低いものはボヤけているのを感じます。
アップコンバートの性能に、かなり期待していたのですが、流石にビデオ録画した頃の番組は、そこまで綺麗になった感じはありません。

画面の表示速度については、有機ELは残像感が少ないと思っていましたが、42ZG2では感じなかった残像感が気になりました。
画面サイズが42インチから55インチになったことが影響しているのかもしれません。

 

音質

前面のスピーカーで音は大きく感じます。家具の配置や部屋のレイアウトの影響は大きいと思います。
音質に関しては、前機種と比べても、そこまで変化を感じません。
分かる人には分かるのかもしれません。

 

応答速度、操作性

リモコンについては、反応速度が明らかに向上しています。
ただ、電源の入り切りは、遅れというよりテレビ側が反応したのかが分かりにくいです。

その他のスイッチの反応速度は非常に快適です。
リモコンの用途は、番組切り替え、録画番組の再生、ストリーミングサービスの起動と再生ぐらいですが、
ストリーミングサービスは、専用のスイッチが用意されています。
これまで、Chromecastでスマートフォンからミラーリングして見ていたYouTubeやAmazonプライムビデオが、
スマートフォン操作不要で見られます。
ストリーミングサービスは、ネットの速度に引きずられるので、リモコンの操作感とは別と考えた方がいいと思います。

YouTubeに関しては、YouTubeプレミアムに加入していない場合に差し込まれるCMを、
リモコンの決定ボタンが決定ボタンにフォーカスしているため、ボタンを押すだけでスキップできるので、
これまで、再生中にロックされたスマートフォンのロックを解除して、
YouTubeアプリを表示し直して、スキップをするという操作が省略されるようになりました。

ストリーミングサービスの再生時で、早送りの操作は、録画番組の再生操作とは異なります。
できれば、録画再生と共通のインターフェースにして欲しかったです。

操作をしていて気になったことは、リモコンの赤外線の指向性です。
家具の配置上、テレビとレコーダーの設置位置が視聴位置から90度ずれているため、
間違ってレコーダーの方を向けていると反応しません。
これまではテレビのスタンドが置台から少し上に持ち上がった位置であったため、
レコーダーをテレビの前に置くことができましが、ディスプレイと置台との間に隙間がないため、
置台の上に置くことができなくなりました。
レコーダーを併用する場合は、置台自体にレコーダーが収納できたりしないと、リモコンを向ける方向を気にせざるをえないと思います。

 

タイムシフト

以前使っていたZG2にも、タイムシフト用のハードディスクが内蔵されていました。
1年半ほどでハードディスクが故障してしまい修理をすることもなく、その後は機能を停めていました。
今回のX9900Lは、外付けとなっており、故障したらハードディスクを更新するだけで済みそうです。

録画された番組には、チャプターが自動で挿入されて、リモコン操作でCMスキップできます。
ただ、CMの度にリモコン操作が必要です。
早見早聞の機能はあるものの、勝手にスキップする機能はなさそうです。

 

 

インターフェース

外部接続インターフェイスが、画面の片側にまとめられており、コネクタの接続はし易い印象です。
ただし、埃よけなのかもしれませんが、蓋で覆われており、隙間が狭いです。
実際のところは、背面の蓋が外れるので問題はりませんが、外れることに気づかないと、
なんて設計しているんだ、と思ってしまうことでしょう。

 

Bluetooth イヤホン

個人的にはイヤホンを使うことはないのですが、パナソニック Technics EAH-AZ60を接続してみました。
ペアリングの手順はほかの機器と違いはありませんでした。
実際の使用感としては、残念ながら音の遅延ははっきりと分かる感じで、
映画みたいに集中して視聴するコンテンツには不向きだと思います。

 

ストーリミングサービス

サービスへのサインインは、画面上に表示されたQRコードとスマートフォンアプリを使用することで、
長いパスワードを入力する必要はありません。
Amazonプライムビデオは、サービスの仕様のせいか、時折、ログアウトしてしまうので、
都度、QRコードによるサインインをしないといけないかもしれません。(一つの端末にしかログインしないのであれば発生しないかも)

 

ディスプレイの強度

有機ELディスプレイを売っていた販売店のお兄さんも、配送してくれたお兄さんも
「ご存知の通り有機ELディスプレイは弱いのでご注意ください」と同じことを言ってました。
ご存知ではない、という部分に引っかかりつつも、よほどディスプレイは衝撃に弱いんでしょうね。

 

電気代

スペック比較でもはっきりしていますが、消費電力が2倍以上になっています。
利便性からレコーダーとの連携で待機電力も加算されることから、
このテレビに対する価値判断は人によって分かれると思います。

 

まるごとch

6チャンネルを分割表示して視聴できます。
視聴で実用に耐えるのかは疑問ですが、各局で何が放送されているのかを1局ずつ切り替えることなく確認できます。

バックトゥザフューチャーに出てくる未来のテレビみたいな感じです。
機能としては面白いと思います。現在放送中の番組を一括表示して、その中から見るものを選ぶという感じでしょうか。

個人的に全部のチャネルを同時視聴するケースは少ないです。
通常は、お目当ての番組は録画しておき、空いた時間は「過去番組表」から再生するケースが多そうな気がします。

まるごとchの用途というより、タイムシフトの活用によって、事前に番組表を確認して録画するというより、
後々、話題になった番組を「過去番組表」から再生する感じになるかもしれません。
そう考えると、ますます、まるごとchの利用シーンが分かりづらくなるのですが、
この機能を活用する方もいるんでしょうね。

 

 

 

今後のちょっと気になること

  • ディスプレイの焼き付き
    朝の情報番組やYouTubeでは同じ位置に同じ文字が表示され続ける画面レイアウトがあり、どれくらい影響があるのか。
  • 有機ELディスプレイ自体の寿命
    液晶より短いと言われる寿命

また、10年もしたら別の仕組みができてるかもしれませんね。
こんなことを気にするより、使い倒して、満足感を得たいと思います。

あと、今回のテレビの入れ替えで知ったことを記載しておきます。
当たり前と言えば当たり前なのですが、テレビに録画用として登録したハードディスクについてです。

新しいテレビに録画データを移動させる場合に、わざわざテレビを初期化して、後で、移動させればいいや、
なんて人はいないと思いますが、テレビの設定を初期化すると接続していたUSBハードディスクの紐づけも切れてしまうため、
認識されなくなります。

どうやって残す、移動させるとか気にしなくて済むので、ある意味、あきらめがついていいと考えるのも一つだと思いますが、
大切な録画番組がある場合は、現在の設定を変更する前に、データを移動させましょう。

 

併せて、レコーダーについて

これまで、DBR-Z520を使用してきましたが、今回、DBR-4KZ400も同時購入しています。
過去に録画した番組をブルーレイディスクに書き込みをしていくため、当面は併用すると思います。

操作に対する応答速度は向上しており、不満はありません。
テレビの「録画リスト」から外部ハードディスクのように再生を行えるため、非常に便利ですが、
やはりレコーダーを直接操作するより応答速度は遅く、直結している外付けハードディスクより応答速度にストレスを感じます。

テレビのリモコンから操作ができることもメリットではありますが、だんだん、どの機器操作をしているのか分からなくなる感覚はあります。
リモコンの指向性の話もあり、テレビの機能でレコーダーを操作する場合は、当たり前ですが、
テレビに向けてリモコンを操作する必要があります。

タイムシフトの機能もありますが、テレビと同じ機能を併用する意味はなさそうなのと、
録画用にハードディスクが増えてしまうという問題があります。

今回購入したテレビ、レコーダーは共に無線LANに対応しているので、
ケーブル配線を減らすことができますが、プレイヤーとしての用途を考えると、HDMIの有線接続は必須になるため、
整理しきれていない部分はあります。

また、ハードディスクが増えることで電源アダプタ、USBケーブル多くなり、整理がついていません。
外付けハードディスクは、結局、1台にしかアクセスできないので、共用電源でまとめておいて、
リモコン操作でアクセスしたときに電源供給してくれるような機器があると便利かと思いました。

あと、レコーダーの再生、番組編集に関して、いつから無くなったの知りませんが、
DBR-Z520では、「おまかせプレイ」というCMを自動でスキップして再生してくれる機能がありました。
DBR-4KZ400には無さそうです。(今のところ、見つけられていない)

個人的にこの機能は非常に活用してる機能でした。
テレビの過去番組再生や録画再生においても、早見再生はあるのですが、きれいにCMは飛ばしてくれる感じではないです。

最後に、最近、頻度は少なくなりましたが番組のCMカットもレコーダーで行っていました。
チャプター編集で結合、分割はできるものの、コマ送りができなくなっており、以前ほど、細かい編集はでき無さそうです。
ブルーレイのメディア容量も向上してますし、わざわざCMカットに時間をかけるテレビっ子は絶滅危惧危惧種なのかもしれません。

 

 

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