USBのデータ転送速度について

もの持ちがよく、データストレージは継続的に更新を行っています。
今となっては、必要無いようなデータも、移し替えで保存し続けており、
いい加減、整理すればいいのに・・・と思いつつも、着手できずにいます。

 

最近になって、今まで使用していたTERABOXのLEDが赤色に点滅するようになったことから、
ハードディスクを更新しました。
しかし、それでは症状解決せず、ストレージボックスの方が故障してしまったようです。

データの移し替えにあたり、新しいストレージボックスを手配する必要があります。
また、新規にRAIDを組む際には、ストレージの初期化が必要になるため、データを退避せざるを得ません。

データコピーをおこなうと、1TB(1テラバイト)もあれば、ほぼ一日がかりの感覚があり、結構大変です。
使用しているストレージは、結構働いてくれた方で、USB2.0にしか対応していません。

 

さて、USB、ユーエスビーって、言いますけど、
Universal Serial Bus(ユニバーサルシリアルバス)のことです。

製品自体の話ではなくて、シリアルバス規格(回路や機器間でデータ交換をする)の
ひとつということですが、ここ数年で、飛躍的に仕様が向上しています。

規格

最大データ転送速度

最大伝送距離

供給電流(5V)

供給電流(20V)

USB 1.0

1996/1

12 Mbps

USB 1.1

1998/9

12 Mbps

USB 2.0

2000/4

480 Mbps

5 m

500 mA

USB 3.0 Gen 1

2008/11

5 Gbps

3 m

900 mA

USB 3.1 Gen 2

2013/8

10 Gbps

5 A

USB 3.2 Gen 2×2

2017/9

20 Gbps

ちなみに、Genは、Generation(世代)です。

 

規格が対応しているからといって、市販されている製品が対応しているかは、別の問題です。
動作条件も細分化されているので、規格への対応・非対応は、十分にチェックしてください。

 

USBは、対応している転送モードによっても速度が変わります。

転送モード

最大データ転送速度

Low-Speed(LSモード)

1.5 Mbps

Full-Speed(FSモード)

12 Mbps

High-Speed(HSモード)

480 Mbps

SuperSpeed(SSモード)

5 Gbps

SuperSpeedPlus(SS+モード)

10 Gbps, 20 Gbps

 

(補足)USB 3.0以上での転送速度に関して

内部のエンコード処理で信号処理されているため、
転送するデータ量は、本来のデータ量から増えた状態で転送されます。

USB 3.0、USB 3.1それぞれ、異なるエンコード処理が行われているため、
実際のデータ転送量で、一概に比較できなくなっています。

また、あくまで規格上の話ですので、実測値でそこまでの速度が出ることも
ありませんし、早く終わるという期待以外の何物でもありません。

 

 

そういえば、外付けGPUボックスの話があり、ちょっと気になっていたのですが、
よくWebでも見かける「Thunderbolt 3」ですが、USB3.1で、最大40Gbpsの速度とのことです。

ただし、アクティブケーブルという専用ケーブルを使用した場合になります。

Type Cのケーブルだとこの転送速度に対応していると勘違いされるケースもあるようです。

最大転送速度で転送し続けるわけでもないのですが、
40Gbpsということは、1秒当たり5Gbyteということで、そりゃ、速いですね。
1TByteなら、200秒(3分30秒)ということで、時間を有効活用できそうです。

この数値も、期待値ではなく実効値となる日も、そう遠くないかもしれません。

 

 

もう一度、1TByteのファイルの転送時間を、まとめておきます。

あくまで、規格値から計算した転送時間です。

※念のため、通信の速度は、bps(ビットパーセカンド)で表します。
ファイルサイズは、Byteなので、ファイルサイズに対する転送時間は、1/8(1Byte=8bit)です。

規格

最大データ転送速度

ファイルサイズに対する最大転送速度

1TByte転送完了までの

期待時間

USB 1.0

12 Mbps

1.5 MByte /

666,667

11,111分

185時間

USB 1.1

12 Mbps

1.5 MByte /

666,667

11,111分

185時間

USB 2.0

480 Mbps

60 MByte /

16,667秒

278分

4.6時間

USB 3.0 Gen 1

5 Gbps

625 MByte /

1600秒

27分

USB 3.1 Gen 2

10 Gbps

1.25 GByte /

800秒

13分

USB 3.2 Gen 2×2

20 Gbps

2.5 GByte /

400秒

6.7分

 

 

ちなみに、今回、データバックアップしているハードディスクは、
ファイルを、実測値で1秒間に30Mbyte転送してくれています。

1TByte完了するまでに、
33,333秒
556分
9時間・・・です。

 

ちなみに、これ以外に、4Tbyteのハードディスクが、8つ転がっています・・・。
現時点では、ちょっと、現実的ではないです。

しかも、USB3.2が普及したとしても、昔のハードディスクがその速度に対応するわけでもなく。

 

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